イタリアンジュエリーの伝統技法 5

2023/01/13

ミルグレーション -千の粒-

イタリアンジュエリー

ミルグレーションは、主に貴金属の表面に細かな溝や凹凸を作り、点状の美しい装飾を施す技法です。

繊細な装飾は、アンティークジュエリーにも多く見られ、現代においてもクラシカルな印象を与えるデザインに用いられます

イタリアンジュエリー


ラテン語で「千の粒」という意味をもち、「千」は沢山・子宝・永遠・長寿といった言葉を連想させることから、縁起のよい装飾としても知られています。
そのため婚約指輪や結婚指輪に多く使われています。

1mmにも満たない幅に、手打ちで美しく均整のとれたミル打ちを実現するには、熟練の技術が必要です。
熟練の技術を持った職人が施したミル打ちは、粒が輝き、奥行きと味わいのある仕上がりになります。


5回にわたりご紹介してきましたイタリアンジュエリーの伝統技法、いかがでしたでしょうか。
イタリアンジュリーの魅力が少しでもお伝えできて、読んでいただいた方のジュエリーライフがさらに輝くお手伝いができれば嬉しいです。


1月16日、17日、18日にはこちらでご紹介したイタリアンジュエリーはもちろん、まだご紹介できていないものもたくさんご覧いただけます。
ぜひお誘いあわせのうえ、お店に遊びにきてください。心よりお待ちしております。

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