【ジュエリーデザイナー三木稔】『NAZUNA』はどのようにできるのか

2024/05/30

前回のブログに続きジュエリーデザイナー三木稔の傑作『NAZUNA(ナズナ)』シリーズをご紹介いたします。2回目の今日は技術についてふれたいと思います。

 
日本を代表するジュエリーデザイナーの三木稔氏、その技術とデザインセンスは国際的にも高く評価されています。その代表作が「NAZUNA」コレクションです。
 
まるで自然の草花を閉じ込めたようなリアルさのある「NAZUNA」コレクションはいったいどのようにできるのでしょうか。

その技術の一つにアートクレイペーストがあります。
(以下『オリジナルジュエリーをつくる』三木稔 著より引用)

アートクレイとは、金属の微粉末・水・結合剤(バインダー)を成分とし、柔らかい粘土になっているので、他の粘土材と同様に思いのままに形を変えることができます。そして乾燥後に高温で焼成することで水と結合剤が燃えてなくなり、金属微粉末同士が焼結して金属の形ができます。

「NAZUNA」コレクションのカタバミの葉のペンダントやポテトチップスのブローチなど、多くの作品がこの技法で作られています。

 

ポテトチップスのブローチの作り方

ここではポテトチップスのブローチの作り方を見ていきます。

 

●ポテトチップスを用意します

●銀粘土ペーストをペタペタ塗ります

●銀粘土ペーストを乾燥させます

●電気炉で650℃、30分焼成します

●焼成することでポテトチップスは消失します

●焼き上がった銀を原型にしてゴム型を取りワックスパターンを作り、K18をロフトワックス鋳造して完成!

と、文字にするとシンプルですが

このシンプルな工程の中で三木先生は細部にまでこだわり、独自性と創造性に富んだはユニークなデザインで見る人の心を捕えます。また使用される素材は、厳選された高品質なものであり、特に宝石や貴金属の選定においては妥協がありません。これにより、完成された美しさと耐久性が保証されています。

工程については書籍でさらに詳しく紹介されています。

 

 
三木稔 技術紹介の本.jpg

『オリジナルジュエリーをつくる』三木稔著

三木稔 オリジナルジュエリーをつくる.jpg

古くから伝わる日本の伝統的なジュエリー制作技術を学び、それを現代的なデザインと融合させることで独自のスタイルを確立した三木稔氏。伝統に根ざしながらも、現代のライフスタイルやファッションにマッチするデザインで幅広い層に受け入れられています。

6月の4日(火)、5日(水)に開催する「新作ジュエリーおひろめ会」をでは三木先生の「NAZUNA」コレクションが勢ぞろいし、新作の発表もあります。

ぜひ皆様お誘い合わせの上ご来場くださいませ。

心よりお待ち申し上げております。

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ブローチ ポテトチップス K18ダイヤ

ジュエリーデザイナー 三木稔

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