イタリアンジュエリーの伝統技法 2

2022/12/23

フィレンツェ彫り

ヴィトロ_展示会_セータバングル

今回はフィレンツェ彫りを紹介します。

イタリアのフィレンツェで発展した技法で、「リリーフ彫り」と「凹彫り」の組み合わせが特徴的です。「リリーフ彫り」とは工具を使って模様を浮き上がるように彫刻する技法です。「凹彫り」とは模様に背景部分をくり抜く技法で、主に彫り込まれた模様の周囲や細部に使用され、背景を彫り込むことで、模様を引き立たせます。

まるで絹の様になめらかに入った無数の細い線は、優しい光を放ち、そのジュエリーを見る人を決して飽きさせない職人のプライドを感じさせてくれます。
金の光沢を抑えた上品な仕上がりは、フォーマル、カジュアルどちらのコーディネートにも取り入れやすく大人の女性の魅力が一層引き立ちます。

お客様からも
「素敵なジュエリーだけど、どこに着けていけばいいの?」
とのお声をよく耳にします。
イタリアではジュエリーは普段着と同じように自然に見つける文化が根付いているそうです。なかなか同じようにはいきませんが、普段の生活にお気に入りのイタリアンジュエリーを一つ身につけるだけで、毎日を優しく強く輝かせてくれることでしょう。

ヴィトロ展示会セータ着画

1月16日、17日、18日の3日間はヴィトロジュリー展を行います。
イタリアンジュエリーの巨匠・デザイナーのステファノ氏が来店し伝統技術はもちろん、カジュアルラインやイタリアンセレブの最新ファッションについても直接お話いただけます。

次回はイタリアンジュエリーの伝統技法 3 「グラニュレーション」についてお話します。

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