Jewelry Column

まるでオーロラのような鮮やかさ「ブラックオパール」

オパールは「神の石」として古来から珍重されてきた宝石で、見る角度によって色の変化を楽しむ「プレイオブカラー（遊色効果）」を有するのが特徴のひとつである。オパールには、炎のような赤やトロピカルブルー、夜空を思わせるブラックまで様々なカラーがあり、数あるオパールの中で「オパールの王」と呼ばれているのが、オーストラリア ライトニングリッジ産のブラックオパールである。一般的に最高品質とされるブラックオパールは、赤・オレンジ・黄色・緑色が、ハーレクインと呼ばれる規則的なパターンのまだら模様で構成されている。このリングのブラックオパールは大きな青の斑(ふ)があり、夜空に浮かぶオーロラのように幻想的な輝きと鮮やかなグリーンが特徴的である。この厚みと大きさがあるブルー系のオパール層だからこそ、中の方までフラッシュがローリングし美しい照りが見え、優等生というよりちょっとやんちゃなオパールに値する。このようなオパールはますます採れにくくなり、値打のある石と言えるだろう。