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In The Garden
中嶋邦夫
ネオジャポニズム 中嶋邦夫
「エマイユジュエリー」ヨーロッパの装飾文化の長い歴史の中でエマイユ（七宝）は様々な宝石と組み合わせて色彩豊かなジュエリーを生み出してきました。特に19世紀後半、アール・ヌーヴォー期には、ルネラリックをはじめとした優れた作家達がエマイユを駆使して新しいジュエリーの世界を創りだしました。アール・ヌーヴォー期に花咲いたこのエマイユ技法を現代で再現し、日本的な色使いとデザインを融合させた中嶋邦夫氏のジュエリー“インザガーデン”。繊細で優美な作品は「ネオジャポニズム（新たな日本の芸術）」として海外で評価を受け、お客様に感動と歓びを与え、何世紀にも渡り受け継がれることでしょう。カワニシではエマイユジュエリーの第一人者中嶋邦夫氏にご協力をいただき、スペシャルオーダージュエリーを製作しております。
色彩豊かなエマイユの世界
赤銅（しゃくどう）、朧銀（おぼろぎん）など日本で古くから使われている金属です。
「色揚げ」という技法を使い独特の色合いに仕上げます。古くは刀装具や甲冑・兜などに使われ、渋柿色・薄灰色・烏羽色など欧米では表現できない日本伝統の色彩です。
アール・ヌーヴォー期のジュエリーに多く用いられたエマイユ技法の一つ。
エマイユを施した部分の裏側に金属のベースがなく、ステンドグラスのように光を通す装飾技法です。
地金部分に繊細な彫金模様を施し、模様が浮き出るよう透明の釉薬を丁寧にのせて焼き付ける技法。エマイユの透明感と高度な彫りの技術がバランスよくマッチングして、独特な美しさが生まれます。
金属やワックスなどで原形を作り、そこに耐火石膏を流し込んで石膏型を取り、その型にガラスを砕いたフリットやパウダーを詰め込んで焼成するという技法。とても手がかかる技法のため、吹きガラスの発達とともに一時的に消滅しまったこの技法をアール・ヌーヴォーのガラス作家たちが復活させました。
土台となる胎の上に、幅1.5㎜程度、厚さ2/100～6/100㎜程度のリボン上の金属で模様の輪郭を作り、そこに釉薬を注して焼成、研磨を繰り返して金属に着彩する技法。七宝のゴールデンエイジともいわれるこの時期の有線七宝は、今では幻の技法と言われています。
Profile
1985 ニックスファクトリー設立
1996 In the Gerdenを発表
2001 長野県松川町のアトリエにて個展開催
2004 ベルギーを中心に海外販売開始
2013 Russian Academy of Artsより
名誉会員の称号を授与
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